電話は繋がったが、路地とはいえ、少し周りがうるさく、向こうの声が良く聞き取れない。
小生「あ〜、口コミ情報局というサイトを見て電話したんですけど」
店「はい」
小生「今は、いけます?」
店「大丈夫ですよ」
小生「あの、ホームページには20分1500円って載ってたんですけど、これ、出来ます?」
さあ、どうなるかな?
店「当店は、手のみのサービスとなりますが、よろしいですか?」
お、やった、釣り広告ではなかった。(ただ、小生、この時、重要な事を忘れてたと後で気付く)
小生「はい、それで大丈夫です」
店「ご指名は無いですか?」
小生「フリーで。あの、場所なんですが、今、西武新宿駅の前のマックにいるんですけど、歌舞伎町のレンタルルームでいいですか?」
店「レンタルルームですと、R、プライム10、ビスタ、のどれかになります」
へえ。歌舞伎町は5つくらいレンタルルーム知っているが、その3つだけなのか。これ、風俗店とレンタルルーム、提携してて、金銭のやり取りとかもあるんかなあ?
まあ、ビスタが指定出来るなら問題ない。
小生「ビスタで」
店「了解しました」
小生「ビスタから数分の距離にいるんですけど、店に入ったらまた電話したらいいですか?」
店「はい。部屋番号をお伝え下さい」
小生ここで、一番の疑問点をぶつける。
小生「電話してから、何分くらいで来れますか?ビスタでは30分コースで部屋を取るつもりですけど、10分以内に来れますか?」
そう、プレイ時間20分だから、10分以内に来てくれないと困るのだ。
店「準備をして出発しますので・・・。レンタルルームの延長料金はお客様のご負担で。長めに取るのがいいと思いますよ」
ああ、やっぱり、それはこっちの責任なのか。ビスタは60分コースだと1500円だが、無難にそっちにしといた方がいいのか・・・
小生「まあ、とりあえず、レンタルルーム向かいます」
そこから歩いて数分、居酒屋が並んでいる通りに、ビスタはある。狭い階段が居酒屋の間にあって、そこの三階である。
これ、初めての人は迷うよねえ。一応、大きくビスタって書かれた看板あるけど。ビスタのホームページに載ってる地図は古いし。
階段を上がって、突き当り、右に曲がると、店の入口があった。
壁に、色々張り紙があった。
『延長15分500円』という張り紙があった。もし、嬢が10分以内に到着しなかったら、500円追加なのか。
風俗関係の方と行為が出来なかった、ということでトラブルになったら出禁、みたいな張り紙もあった。う〜ん、リアルだねえ。
また、風俗店から紙を渡されての来店は受け付けない、みたいな事が書かれた張り紙もあった気がする。
これは『ポチャカワ』方式ではないか。
デリヘル店とレンタルルームの関係は、実に奥深いものだ。
受付は、おばちゃんであった。愛想はいい感じである。
小生、30分コースを取ったのであるが、念の為、延長の事を確認。
小生「あの、延長の場合、延長料金は15分500円でいいんですよね?」
受付「ええ。最初から60分コースでも同じ値段だから、その方がお得ですよ」
流石に、電話してから嬢が到着するまで、25分以上はかかるまい。(25分以上かかると、プレイ時間20分と合わせて45分以上となり、延長料金が2回分かかる)小生、嬢が10分以内に来ることを賭ける。
小生「30分コースで」
ところで、ここはちゃんとデリヘル嬢を受け入れてるんだよな?いや、店がここを指定しているんだから当たり前なんだが、念の為。
小生「あの、この後、連れが来るんですけど、中に入れていいんですよね?」
すると、受付のオバちゃん、キョトンとして「え?ええ」
オバちゃん、心の中で「デリヘルでしょ?分かってんよ」って思ってただろうな。
受付から、札のようなものを受け取る。鍵は無い。
中は、T字の廊下になっており、8部屋ほどあっただろうか。ドアを開ける。
部屋は、3畳ほどの広さだった。前のプライム10より広いね。
シーツ無しの黒のビニール剥き出しのベッドに狭いシャワーの部屋である。ベッドには枕が2つあり、タオルが数枚あった。モニターもあったが、テレビ観れるのかな?
店に電話。
小生「さっき電話した者です。部屋番は✕✕✕です」
店は向かわせると言った。ワクワクしながら待つ。しかし、中々来ない。5分・・・10分・・・ああ、これもう延長料金500円確定だな。
流石に、不安になって、再び電話。
小生「あの、大丈夫ですか?」
店「向かってます。あ、ちなみに、お客様のお名前、確認させて宜しいですか?」
おいおい、それは一番最初の電話で聞く事じゃ無いんかい?小生、偽名を伝える。
その電話を切って30秒もしない内に、嬢が到着した。あ〜、電話するまでも無かったな。
続く
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