大塚・スイートラブ その1

2020年は激動の年であった。
中国からコロナウイルスと呼ばれる伝染病ウイルスが全世界に撒き散らされ、日本も逃れる事は出来なかった。
それが経済に与えた影響は深刻であり、夜の街も例外では無かった。
むしろ、夜の街が一番打撃を受けたと言っても過言ではあるまい。
小生、どこか楽観的で、特に感染を恐れた訳では無かったのだが、世の中は、夜遊びは自粛するべき、というムードが出来上がっており、それを考慮して2月以降は夜の街にはいかなかった。
冬から始まったこの伝染病は、暖かくなったら収束するであろうと当時言われてて、小生は夏になったらまた夜の街に繰り出そうと思っていた。
そして8月になった。
この伝染病は、日本では4~5月がピークで、以降は重症者は減少していたのだが、まだ収まらない。
感染者は夏になっても一定数存在している。
しかし、どうやら、春と比べて事態はさほど深刻では無く、また、小生は一人暮らしで、職場でも人との接近はあまりない。
もうそろそろ欲が、我慢できなくなっており、夜の街に繰り出すことにした。

さて、半年ぶりの風俗、まずは軽く安めのとこに行こうと思った(小生が風俗に使う金はいつも安いだろって?んふふ)
歌舞伎町のとあるヘルスと思われる店舗に、『1500円』と書かれた旗が立っていた。
気になって、店員に聞いてみると、10分間のオナクラとの事。
女の子がテコキで抜いてくれる訳ではなく、ガラス越しに女の子の裸を見て、自分で抜くのだ。
う~ん。
そこそこ可愛い子が見れるのだろうが、裸を見てオナニーじゃあ満たされないな。
やはり、接触が欲しい。
風俗サイトを眺めると、大塚に新しいピンサロがオープンしたとの情報。
そこは、15分1500円である。
15分1500円となると、大塚ですら下流であるが、オープンしたてで若い子もいると書いてある。
とりあえず、騙されたと思って、その名『スイートラブ』に行ってみようと思ったのである。

続く

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